要件定義

4つの視点

前々回は要件定義には構造があり、その構造に従って要件定義をすることで網羅的で整合性のとれた要件定義をシステマティックに行える という話をしました。前回は「要件定義のに必要な情報」ということで、ざっくりと要件定義において定義する情報を示しまし…

要件定義に必要な情報

前回は要件定義には構造があるという話をしました。今回は「要件定義に必要な情報は何か」ということについて考えてみたいと思います。要件定義に必要な情報は以下の8種類の情報です。 ・このシステムの目的は? ・どのような人に使われているのか? ・どの…

要件定義の構造

前回は「前提条件を定めることで整理が進む」という話をしましたが、要件定義をシステマティックに進めていくためには定義する要件の構造が、この前提の連続になっていることが大事です。つまり「今回のシステム化の目的はXXXである。だからこのような業務に…

前提条件を定めると話が進めやすい

網羅的に整合性を保ちながらシステマティックに要件を定義するためには要件定義の各情報のつながりが鍵である という話を前回しました。今回はここをもう少しひもといてみたいと思います。物事を整理するときには前提条件を明確にしてから考えると早く整理が…

要件定義の手法に必要なものは

RDRAはRelationship Driven Requirement Analysisの頭文字を取ったものです。 この手法は要件をその関係性を利用して洗い出し、整合性を高め、そしてシステマティックに要件を定義する手法です。この手法は以下の3つにこだわっています。 ・システマティッ…

要件定義の位置づけ

私の考える要件定義の位置づけは以下のようなものです。 ・要件定義行程の後には外部設計の工程がある。 ・要件定義行程の中の非機能要求に基づいて要件定義とは別にアーキテクチャ設計を行う。ます要件定義の位置づけとして外部設計に先立つシステム化の方…

要件定義の話を再開

ここのところ要件定義セミナーの告知ばかりになっていましたが、結構このブログを見ていただいている方がおり、要件定義ネタを楽しみにしておられる方がおられることを最近知りました。そうだと分かればちゃんと要件定義ネタを書かないといけないと 一念発起…

要件定義入門セミナー1日コース開催

先週無料の要件定義セミナーを東京と岡山で連絡して開催しました。 これで春から始まった一連の要件定義セミナーは終了し、有料のオープンセミナーを開催することになりました。いままで要件定義紹介セミナーのアンケートに「もっと詳しい説明が欲しい」とい…

要件定義セミナー満員御礼

先週要求開発アライアンスでRDRAの話をしてきました。駆け足の説明にも関わらず熱心に聞いていただけたので話し甲斐がありました。いよいよ来週は東京と岡山で要件定義セミナーを行います。 両セミナーとも既に定員に達しているのはありがたいことです。 と…

要件定義セミナー in 札幌 終了

7月10日に初めて札幌での要件定義セミナーを実施しました。 札幌で要件定義がどの程度関心を持たれるか心配しましたが、熱心に聞いていただき開催した甲斐がありました。 アンケートには「目から鱗〜」という方もおり、要件定義の方法として「使えそうだ…

要件定義セミナー in 札幌

大阪、東京で開催してきた要件定義セミナーをいよいよお膝元の札幌で開催することになりました。 おかげさまで東京と大阪ではほぼ満席にあり、前回の東京ではキャンセル待ちが10人以上でるほど関心が高まったのはうれしい限りです。札幌では前回の東京での…

要件定義セミナー in 東京 終了

昨日東京での2度目の要件定義セミナーを行いました。 お忙しい中来て頂きありがとうございました。今回は2時間で前回の2倍の時間があったので補足説明をすることが出来ました。 また、質問も沢山して頂き、参加者の関心や何処の説明が足りていないかを再…

要件定義紹介セミナー in 東京

6月10日に東京で2度目の要件定義紹介セミナーを開催します。日時: 6月10日 18:30〜20:30 場所: 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 フォーラム8 お申し込み:http://www.sparxsystems.jp/seminar/20090610RDRA.htm今回は4月17日にスパークシス…

要件定義セミナー ざくっと2時間要件定義 in大阪 終了

昨日大阪での3回にわたる要件定義セミナーの最終回が終わった。初回でRDRA(リレーションシップ駆動要件分析)の概要として、要件定義の内容とその検証方法を説明し、2回目では要件を分析するためのスケジュール管理の考え方を示した。 そして、今回はUML…

技術セミナー終了

昨日スパークシステムズさんの技術セミナーで要件定義の話をした。1時間という限られた時間内に以下の3つのことを話した。 ・要件定義の構造 ・モデルによる要件定義 ・タイムボックスで管理する要件定義そして今回もこのタイムボックスのところで質問が出…

スケジュールは毎週変えることで役に立つようになる

前回の投稿の以下の部分 ------------- 私の関心 細かな作業内容は状況に応じて変えていく、そのために週単位の目標を明らかにしよう A君の関心 確実に実現するためにやることを明らかにし、それを期限内に収まるように調整しよう ------------- この部分の…

要件定義セミナー in 大阪 第3回

大阪での要件定義セミナー第3段を4月19日に開催します。今回が大阪での一連のセミナーの最終になります。第1回目ではRDRAの概要を説明し、2回目ではタイムボックスを中心とした要件定義行程の進め方をお話ししました。今回はその集大成として実際にUML…

要件定義セミナー:プロセス編 in 大阪

今日大阪で2度目の要件セミナーを開催しました。今回はプロセスに焦点を当て要件定義もガントチャートではなくタイムボックスで管理しましょう。という提案のセミナーでした。アジャイル開発の要件定義版というものです。「モデルがベースとしてあることで…

業務フローは何をフローとして表しているのか

普段業務に関わっていない人間が業務を理解することは大変なことである。 同時に要件定義を行う人間が業務に関われることはほとんど無い。 同じく現場の人間が要件定義に関わることもだんだん難しくなっている。そのような中でシステムを開発する人が業務を…

業務フローを書くレベル

ビジネス系のシステムの要件定義を行うときに、業務フローはよく使われる。そして、この業務フローは比較的他のドキュメントよりもわかりやすく書きやすいものである。しかし実際に業務フローを書くとなると様々な問題がでてくる。その問題に対処するために…

要件定義セミナー:プロセス編 in 大阪

3月15日 第2回目 要件定義セミナー:プロセス編 in 大阪2月14日の要件定義セミナーに続いて、3月15日(日)に要件定義セミナーの第2段 プロセス編を行います。前回は要件定義の枠組みについてご説明しました。今回はその枠組みを使って、要件定義…

要件定義セミナー in 大阪

昨日要件定義セミナーを大阪で開催しました。 おかげさまで一人の欠席者もなく、時間前に席が満席になりました。昨日セミナーに参加された方にはお休み中に来て頂きありがとうございました。 また、狭い中で部屋にすし詰め状態になってしまい申し訳ありませ…

要件定義セミナー開催

2月14日に大阪で要件定義のセミナーを開催することになりました。 いままで断片的に語ってきたことを「要件定義マニュアル」に沿って勉強会のようなのりで行おうと思っています。関西方面の方で上流工程での分析や要件定義に興味のある方に聞いて頂けると…

ある人から本だとなかなか伝わりにくいけどプレゼンだとわかりやすい。と言われたのでアニメーションと声を入れてRDRAの解説プレゼンテーションを作成した。

http://k-method.jp/要件定義をどのように考えるかという基本的な部分にフォーカスして解説することにした。RDRAではまず要件定義に何が必要で、どのように分析する必要があるのかを大事にしているので、そこに焦点を当てて説明することにした。この手法…

■モデルの整理

モデルを書く時には視点が必要である。どのような視点からそのモデルを書くのかが明確になっている必要がある。視点が明確であればあるほどモデルは安定する。ときにいはモデルを書いている間に視点が明確になることもある。そしてドキュメントにはスタンス…

RDRAプロファイルを公開

リレーションシップ駆動要件分析(RDRA)をEnterpriseArchtectを使って行いためのプロファイルを公開した。http://k-method.jp/temp/tool.htmlこのプロファイルを使うことでRDRA専用のダイアグラムが使用できるようになり、そのダイアグラムに対応したツール…

RDRA用テンプレートを更新

モデルを使って要件の分析を行っていると、モデルが沢山出来て整理がつかなくなる。そこで予め必要なパッケージ構成を準備し、最初から適切な場所にモデルをおけるようにした。また、メニューを用意し直ぐに目的のダイアグラムに飛べるようにした。同時にダ…

本が書店に並んだ

今日三ノ宮のジュンク堂にいったら執筆した本が並んでいた。今年1月から手がけたものが実際に書店に並ぶのは嬉しいことだ。本を作ることでノウハウを形にすることができる。本の中で示したノウハウは過去にコンサルの場で示したものや、経験として身につけ…

大和ミュージアムの帰りに考えた

数日前に大和ミュージアムに行ってきた。その中でヤマトの設計が秘密保持のためにパート、パートに分かれて全体像が分からない中で進められたというのを改めて聞いて考えさせられた。全体を知っている私は仕事柄要件をどのように仕様化するかに興味がある。…

校正終了

やっとリレーションシップ駆動要件分析(http://k-method.jp)の本の校正が終わった。後は本屋に並ぶのを待つばかりになった。10月の25日には書店に並ぶということで楽しみである。今年3月から原稿書きが本格化し、週末はほぼ原稿書きに費やした。今ま…