RDRA

要件定義に整合性をもたせるためには 定義内容の確認

前回は時系列にドキュメントを積み上げる方式の問題点をあげ、その改善として洗練化による要件定義の話題を扱った。 今回は同じ整合性でも、定義した内容の整合性について考えたい。私は、単純に考えると システムとは 「入出力のつじつまを合わせるための仕…

要件定義に整合性をもたせるためには 時間との戦い

要件を定義するとは 役に立つシステムを組み立てる ということである。 この「組み立てる」というのがなかなか難しい。1,2週間で終わるような要件定義であれば、そんなに整合性を気にすることはない(頭の中である程度つじつまを合わせられる)が、数ヶ月…

要件定義の網羅性

要件定義をある程度行うと徐々にスコープが広がり、同時に大量のドキュメントがたまる。一方要件定義の担当者は「これで全て網羅しているだろうか」「見落としていることはないか」と絶えず不安。 同時にこんなに広がっては予算に見合わないと考える。さて …

要件定義の記事を1年ぶりに掲載

要件定義セミナーで話している内容を記事として連載します。第1話が昨日掲載[ 「要件定義」の4つの構造と依存関係に着目した実践手法 (1/5):CodeZine(コードジン)]されました。RDRAの4つの視点について書いています。次回はUMLによる定義方法についてで…

NTTデータMSE社もコンサルに活用

今日ネットで調べ物をしていたら偶然RDRAを使ったコンサルを行っている会社を見つけました。http://nttd-mse.com/solution/requirement/index.html要件分析コンサルメニューの中に導入支援することが書かれています。非常に小さくしか載っていないのでほとん…

RDRA採用の会社を追加

RDRAを採用していただいた会社として株式会社HARPもRDRAのサイトにリンクを張らせていただきました。昨年から開催しています要件定義のセミナーや最近の「演習で学ぶ要件定義」などに社員の方が参加されたり、「要件のツボ」を実案件のツールとして使ってい…

RDRAを全面採用していただく

(株)ネクストスケープ社が社内の要件定義手法をRDRAで統一していただくことになりました。 豆蔵時代に一緒に仕事をした人が提案時にRDRAを使ってモデリングし、お客様とセッションできたことが高評価につながったようです。上流工程ですので一気に利用が進む…

KANAMEの初説明

昨日はじめてKANAMEだけの説明を行った。午前中にプライベートのRDRA説明会を開き、午後からは豆蔵でKANAMEの紹介をおこなった。普段から上流工程に関わっている人が参加されたので、質問や提案などとても有意義な時間が過ごせた。特に用語集の扱いでは経験…

RDRA活用の話をします

6月11日にUMLに4社協賛で3つの講演が予定されています。1. UMLによる要件定義入門 2. 効率的・効果的なソフトウェア開発プロセスのライフサイクル管理 3. ソフトウェア再利用のための科学的アーキテクチャ開発技法と戦略http://www.sparxsystems.jp/eve…

ユーザ企業向けRDRA&KANAMEのセミナー

昨日はじめてユーザ企業向けということで要件定義セミナーを実施しました。 「ユーザ企業向け」という冠がつくことで集客には苦労しましたが、来ていただいた方には満足していただけたのでホットしています。今回はプロセスの話を先にしてフレームワークの話…

KANAME 概要動画公開

ベータ公開に向けて最終的な作り込みが終わったので、動画を公開することにしました。何のシステムでも最後にはいろいろ起こるもので今回も最後にDBのImport機能で問題がでた。 NeoDatisとScalaの相性の問題なのかどうかはわからないが、とりあえず今回のベ…

DBマガジンに記事掲載

1月24日発売のDBマガジンにRDRAの記事を書きました。特集2の中の一部として2ページほどなのでどこにあるか注意しないとわからないです。内容は要件定義を進めるために大事だと考えている以下の3つです。 ・ゴールを明確にし筋道を明らかにする …

ツールの紹介資料公開

要件定義ツールの名前を仮称で「KANAME」としました。 肝心要の「かなめ」です。同時に紹介用資料を公開しました。http://k-method.jp/index.html細かな修正とサーバー側の画面を作成してベータ版としたいと考えています。従来RDRAはUMLを前提としてきました…

RDRA関連のブログのリンクを追加

リレーションシップ駆動要件分析の書籍を発行して1年と数ヶ月、徐々に実践している方も増えブログでRDRAを活用した投稿もでてきています。そこでRDRAのサイト(http://k-method.jp/)にリンクを張ることにしました。■system-enablers日記(http://www.syste…

一緒に考える

前回は早い段階での平行作業は精度の低い成果物しか作られないことを示しました。 今回は共同作業も進め方によっては効果が高いことを示します。作業は個人作業で行い「会議の場は作業結果の確認の場」というイメージがあります。 また、会議は時間の無駄、…

直ぐに平行的に作業してしまう

沢山ある成果物を納期内に作成するためには、各担当者が平行して作業することが有効です。 従って計画を立てているときは、予定されている成果物を納期内に完了させるために平行性を高めて期間を圧縮します。しかし、そのためには各担当者が作業できるだけの…

合意を得る

要件定義を行う上で合意しながら決めていくということはとても大切なことです。合意が取れなければプロジェクトとして統一した意見にはならず、いつまでたっても要件が決められません。 この当たり前のことがなかなか実現出来ません。 「俺はこの機能が必要…

システムの視点

4つの視点の最後はシステムの視点です。 ここでは機能とデータを明らかにします。 オブジェクト指向を採用する場合はドメインモデルも作成します。前回の繰り返しになりますが、システムは何らかの入力と出力があり、その入力と出力のつじつまを合わせるの…

システム境界を明らかにする

システム境界を明らかにする意味は、システムの機能とデータを決めるためです。 それは「システムが外部の世界とどのような接点を持つかが明らかでないと、システムの機能とデータは決められない」と考えているからです。この考え方の根底にはシステムは何ら…

システムの外部環境を明らかにする

前回はシステム価値を整理することを説明しましたが、今回はシステムの外部環境を明らかにするところを説明します。「システム外部環境」の視点はシステムを取り巻く環境を明らかにすることです。そもそもシステムの機能やデータを明らかにするためには、シ…

システム価値の整理

前回は4つの視点毎にどのような情報を定義するかを示しました。 今回はシステム価値についてもう少し掘り下げて説明したいと思います。RDRAで定義したモデルのイメージは以下にあります。http://k-method.jp/sample/sample_info_site/index.htm ●コンテキス…

4つの視点

前々回は要件定義には構造があり、その構造に従って要件定義をすることで網羅的で整合性のとれた要件定義をシステマティックに行える という話をしました。前回は「要件定義のに必要な情報」ということで、ざっくりと要件定義において定義する情報を示しまし…

要件定義の構造

前回は「前提条件を定めることで整理が進む」という話をしましたが、要件定義をシステマティックに進めていくためには定義する要件の構造が、この前提の連続になっていることが大事です。つまり「今回のシステム化の目的はXXXである。だからこのような業務に…

要件定義セミナー ざくっと2時間要件定義 in大阪 終了

昨日大阪での3回にわたる要件定義セミナーの最終回が終わった。初回でRDRA(リレーションシップ駆動要件分析)の概要として、要件定義の内容とその検証方法を説明し、2回目では要件を分析するためのスケジュール管理の考え方を示した。 そして、今回はUML…

要件定義セミナー in 大阪 第3回

大阪での要件定義セミナー第3段を4月19日に開催します。今回が大阪での一連のセミナーの最終になります。第1回目ではRDRAの概要を説明し、2回目ではタイムボックスを中心とした要件定義行程の進め方をお話ししました。今回はその集大成として実際にUML…

要件定義セミナー:プロセス編 in 大阪

今日大阪で2度目の要件セミナーを開催しました。今回はプロセスに焦点を当て要件定義もガントチャートではなくタイムボックスで管理しましょう。という提案のセミナーでした。アジャイル開発の要件定義版というものです。「モデルがベースとしてあることで…

業務フローは何をフローとして表しているのか

普段業務に関わっていない人間が業務を理解することは大変なことである。 同時に要件定義を行う人間が業務に関われることはほとんど無い。 同じく現場の人間が要件定義に関わることもだんだん難しくなっている。そのような中でシステムを開発する人が業務を…

業務フローを書くレベル

ビジネス系のシステムの要件定義を行うときに、業務フローはよく使われる。そして、この業務フローは比較的他のドキュメントよりもわかりやすく書きやすいものである。しかし実際に業務フローを書くとなると様々な問題がでてくる。その問題に対処するために…

要件定義セミナー:プロセス編 in 大阪

3月15日 第2回目 要件定義セミナー:プロセス編 in 大阪2月14日の要件定義セミナーに続いて、3月15日(日)に要件定義セミナーの第2段 プロセス編を行います。前回は要件定義の枠組みについてご説明しました。今回はその枠組みを使って、要件定義…

要件定義セミナー in 大阪

昨日要件定義セミナーを大阪で開催しました。 おかげさまで一人の欠席者もなく、時間前に席が満席になりました。昨日セミナーに参加された方にはお休み中に来て頂きありがとうございました。 また、狭い中で部屋にすし詰め状態になってしまい申し訳ありませ…