■モデルの整理
モデルを書く時には視点が必要である。どのような視点からそのモデルを書くのかが明確になっている必要がある。視点が明確であればあるほどモデルは安定する。ときにいはモデルを書いている間に視点が明確になることもある。
そしてドキュメントにはスタンスが必要である。どのような目的や狙いからそのドキュメントが書かれているかということである。従ってドキュメントとしてモデルを作成する場合はスタンスと視点の両方が重要である。
As-IsとTo-Beの違いなどもその一つである。「現状がこうだ」ということを表しているのか、「今後こうする」ということを表しているのか。そこが分からないと全く違ったことを読み手に伝えてしまうことがある。
このような視点やスタンスをモデルファイル(EnterpriseArchtectのファイル)内に書くことは有効である。
モデルファイルにメニューページ(写真)を用意し、そこに書くのである。
RDRAのテンプレート(http://k-method.jp/temp/temp.html)にはパッケージを配置したメニューページを用意している。
コンサルの時にはこのメニューページに該当するモデルの役割や目的を書くようにしている。
そうすることでこのモデルの書き手のスタンスを読み手に伝えることができる。
これはモデルを説明する時にも便利である。
まずはメニューページで全体の位置づけやモデルのスタンスを説明し、そこから各モデルを説明するのである。
モデリングツールを使う時はモデルだけではなく。
全体構成を表すメニューページを用意するのがよい。