CRUD分析

KANAMEバージョン0.7では分析機能を提供しています。
前回は要求分析をテーマにしましたが、今回はCRUD分析を扱います。

CRUD図は昔からよく使われる非常にポピュラーな図ですが、これをKANAMEでできるようにしています。
KANAMEにおけるCRUD図は最終的な整合性確認の方法として考えています。

RDRAでは「システム価値」のアクターや外部システムから「システム」の機能とデータまでを全てつなげて管理しています。その最後がデータになります。
そして最後のデータが整合性確認の要であると考えています。
つまり、システムは機能とデータでできており、データが最終的な整合性を担保するものだと考えているからです。

データのライフサイクルがきちんと満たされる(データ毎にCRUDに対応する機能がある)ことを確認すれば、機能とデータの関係は適切であると考えます。これによってシステムが実現する機能とデータは適切な関係にあると考えます。

それではシステムとして適切な「機能」と「データ」はどのように担保するか というと それはシステム境界との関係が適切か否かで決まります(それらの関係はKANAMEの別の機能で確認します)。

以上のようにCRUD分析は要件定義の終盤で使用する機能です。