続CRUD分析

前回に引き続き今回もCRUD分析を扱います。

前回はKANAMEにおけるCRUD図の位置づけを中心に説明しました。
今回はCRUD図の操作について説明します。

KANAMEではCRUD図を作成用と参照用に分けています。

機能とデータの関係を考えるときには、機能からデータとの関係を考える方が簡単です。

関係を定義するための画面として機能別の画面を用意しています。
「この機能ではXXX、XXXXのデータを使用する」と考えた方が考えやすいからです。

この画面で機能別に使用するデータをドラッグし、CRUDの設定を行います。

次にデータ別の画面を出すとデータ別にCRUD毎のカラムが表示されそこに対応する機能が表示されます。
CRUD別のカラムを用意することで一目でCRUDが満たしているかどうかを確認出来ます。

実際に使用するときに重要なのはCRUDの関係を完全に確保しようとしないことです。
CRUDが全て満たしていなくてもその理由が明確であればそれで目的は達成しています。
完全を求めたとたん負荷の重たいものになってしまいます。

機能とデータの関係を確認するためのきっかけとして使用し、何度も洗練化しながら、主要なもの重要なものだけに絞ることが大切です。

当然全ての要件定義でCRUD分析を行うわけではないので、必要な時にこの機能をうまく使って少しでも精度の高い要件定義ができればいいと考えています。