要件定義をどのように進めるか

要件定義をスムーズに進めるためにはいくつかの視点が必要がある。

上流工程の作業というものは明確な達成点が無いことから、どうしてもスケジュールが延びてしまうことや、成果物の品質が担当者によってばらばらになってしまう傾向がある。

これらをうまくコントロールするためには以下の3つの視点から考えるのがよい

 ・要件定義のまとめ方(プロセス)
 ・定義内容の品質
 ・チームの成熟度

まず、どのように要件定義をまとめていくか? ということについて定まったやり方を持っていることが必要である。

定まったやり方とはベストな方法というのではなく、そのチームにとって要件定義のプロセスで合意されている考え方や、進め方を持つことを指している。

要件定義のやり方を合意していないと、要件定義作業そのものがぎくしゃくしたり、滞ったりする。

次に定義内容の品質をいかに高めていくかについても工夫が必要である。

要件定義は個々のドキュメントが1つづつ完全なものが出来上がるわけではなく、徐々に固まっていくものである。

そもそも要件というものは最初から固まっているわけではなく、分析を進める中で要件を固めていくので、個々に完全なものが出来上がると言うことはない。

徐々に内容が洗練化されていくものである。それを「どのように洗練化させるか」ということを考える必要がある。

最後にそれらのやり方について個々のチーム毎に自分たちにあった進め方を開拓する必要がある。

最初からベストなやり方があるわけではなく、そのプロジェクトの特性やチームメンバーの性質などを考慮に入れ、徐々にチームとしてプロセスを成熟させていく必要がある。

これらの3つの視点から要件定義のチームとプロセスを回していく必要がある