定義情報をEnterpriseArchitectのファイルに出力

先々週の東京でのセミナーで「要件のツボ」の情報をEAにつなげた という意見を沢山いただいた。
そこでセミナー後早速「要件のツボ」からEAへの出力プログラムを作り、先週の札幌での勉強会で紹介した。

札幌での勉強会ではEAと「要件のツボ」の両方で要件定義を行った。
参加者の方からは柔軟で表現力の高さではEAがいいけども、何もないところから定義するのは「要件のツボ」の方が定義内容に集中できて簡単だ。 という意見をいただいた。

セミナー終盤で「要件のツボ」からEAへ出力した結果を見せたところ、関心をもってもらうことができた。

要件のツボで初期の要件定義を行い、ある程度固まってきたところで、EAに移っていくのがいい というストーリーが見えてきた。
EAにつなげれば設計工程にもつなぐことが出来、開発にスムーズにつなげられる。

ポイントは「要件のツボ」の情報構造をEA上のパッケージで「どのように再現するか」ということだった。
もともとRDRAはEAでのモデリングから生まれたもので、そのノウハウを使って「要件のツボ」を作った。
従って親和性は高かったが、EAから「要件のツボ」に情報を戻すときのことを考えると、検討すべき課題が幾つかあった。

しかし先週のセミナーでの反応から「要件のツボ」からの出力を優先させることにし、低いバージョン(Ver0.3)として公開することにした。

出力する情報は「要件のツボ」のプロトコル以外の全ての情報を出力した。

もう一つの課題は、つながりのある各定義情報をどのようなダイアグラムとして表示するか? ということと 定義情報の配置の方法である。
まずはつながりのある定義情報を一つのダイアグラム上に全て表示することにし、後はEAの自動レイアウト機能に託すことにした。

EAの自動レイアウト機能がなかなかよい。
自分でモデリングするときには自動レイアウトはほとんど使ったことがなかったが、今回初めて使ってみて結構使えることを確認した。

「要件のツボ」で定義情報を出力し、その結果を自動レイアウトしたのが以下の画面である

http://www.vsa.co.jp/outside_files/hatena/overview_hatena20110919.png

http://www.vsa.co.jp/outside_files/hatena/smallview_hatena20110919.png

自動レイアウト機能は全くレイアウトされていない状態のものを配置するのには大変よい。

正式版を出すまではコミュニティエディションでも使えるようにしようと考えている。
※コミュニティエディションでは以下のことができないので、関係するリンク情報は作成できない。

  • 要求の階層化
  • 機能とデータのCRUD
  • 要求と他の定義情報との関係

公開用のページを作成していないのでしばらくは興味のある方に渡す限定的な公開になりそうである。