要件定義の網羅性

要件定義をある程度行うと徐々にスコープが広がり、同時に大量のドキュメントがたまる。

一方要件定義の担当者は「これで全て網羅しているだろうか」「見落としていることはないか」と絶えず不安。
同時にこんなに広がっては予算に見合わないと考える。

さて 要件定義としての網羅性をどのように考えればいいのか?

私も若い頃 要件定義をすると必ず、要件漏れはないか? これで網羅しているか?と とても不安になった。
今思い出してもその当時の不安な気持ちが昨日のように思い出せる。

一方要件定義で範囲を決めても、開発見積もり段階で予算に合わせて機能の絞り込みが必要になり、システム化範囲の見直しが発生する。

網羅的に要件定義を行い、かつ機能の絞り込みでもつじつまのあうようにシステム化範囲を決める方法が必要だ。

今までいくつものプロジェクトを見ていく中で網羅性についての考え方がある程度見えてきた。

そのポイントは以下の3点

  • システム化の価値を明らかにし、その実現を範囲とする
  • 複数視点からの確認で網羅性を確認する
  • 情報のつながりでつじつまを合わせる

来週のセミナーでは「要件のツボ」と「EA」を使った具体的な方法を示したいと思う。


9月8日 http://www.vsa.co.jp/seminar/rdra/20110908
9月9日 「RDRA+EAで要件定義モデリング セミナー」