マンガ学
私はPowerPointを使って図を書きながらものを考えるのを好む。
お客さんのところに持って行く資料もほとんどはPowerPointである。
従って問題をどのように表現するかにとても興味がある。
というわけでマンガの技法を学びたいとかねがね思っていた。
そしてやっと見つけたのが「マンガ学:マンガによるマンガのためのマンガ理論」という本だ。
マンガ理論といっても、理屈っぽいことはなく、とてもわかりやすい。
マンガによって書かれているので、その表現の違いがよくわかる。
そしてシステム開発につながる部分も結構ある。
例えば具体的、写実的に書くこととデフォルメして書くことの違いについては抽象化と具象化と対比して考えると面白い。
また、コマとコマの間の「補完」や時間と空間、線の描画方法だけで様々な感じの違いをつくりだせることなど。
実際にマンガとして表現されているので、実際に見ながら感じることができる。
描くことについて素人の私にもとても参考になった。
マンガ表現上達のための6ステップもシステムの仕様化と対比すると面白い。
図的な表現に興味の有る方にはお勧めの一冊である。