Whatを書くこととHowを書くことの違い

WhatとHowの違いを人に依頼する時のことを例に考えてみる

知り合いを警察まで連れて行って欲しいとお願いするとする。
そして、今後もお願いすることがあるので一番効率のいい方法で連れて行って欲しいと依頼する

この時のWhatとHowの違いを見る

■Whatを伝える

・警察にこの人を連れて行って欲しい。
・車は使わないで歩いて言って欲しい。
・一番効率よく行って欲しい。
・途中に信号があるのでそこは交通規則に従っていって欲しい
・信号の確認方法とその対処は規約Xxxに従うこと
・一番効率的に行っているかを確認して欲しい

■Howを伝える

・警察にこの人を連れて行って欲しい。
・この道をまっすぐ行って次の交差点をわたる
  交差点では一度止まり信号を確認してから進む  
    信号の確認方法とその対処は規約Xxxに従うこと
・渡ったら次の交差点まで真っ直ぐすすみ右に回る。
・そこを真っ直ぐ進み次の交差点を左にいく
  交差点では一度止まり信号を確認してから進む  
    信号の確認方法とその対処は規約Xxxに従うこと
・そこを直進し50m左手に警察がある。

□How
目的を知ってその方法を考えてから考えた結果をつたえる
今回の例では一番効率がいいと思う道順を考えてその道順を教えている

□What
目的を伝え、かつその時の条件も伝えている
今回は警察に行くこととその時の条件として車を使わないことと交通法規を守ることを伝えている

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Howでは本来の条件をクリアする方法を別途考えている人がいます。それに引き替えWhatではお願いされた人が自分で条件をクリアする方法を考える

これをシステム開発の現場に適用すると以下のようになる。

Howで示した方法を考える人は、この当たりの最近の地理に知らない。10年前の若いころの知識を頼りに方法を考える。この当たりの地理について若い人に聞いて確認を取るが自分で実際に行っていないのでイメージがわかない。おまけに忙しくて実際にその道順を試すことができない。

Whatを伝えられた人は最近のこの当たりの地理を上記の人よりは知ってる。今どこが工事中なのか、新しく出来た道は何処なのかなどを知っている。もしくは簡単に調べることができる。
ある時は先輩に聞かなくてはいけないことがあるかもしれないが、自分で言われたことを試すことができる。

さて ほんとにHowを示す必要があるだろうか?