ゴール・ビジネス価値を何処まで求めるか

システム開発の上流工程において、よく以下のようなことが強調されている。

 ・ゴールを明確にすることが大事だ。
 ・システムのビジネス価値を明確にする必要がある。

これは私もコンサルティングの場でよく口にするが、本当に重要なことはどこまでそれを突き詰めるのか ということだと考えている。

上流工程の作業はややもするとずるずるとスケジュールが延びる傾向にある。
そのような環境の中でゴールやビジネス価値という非常に抽象的で、かつ、効率的にそれらを導き出す方式がないようなものは簡単に時間を浪費してしまう。

地に足のついたゴールやビジネス価値をもとめることが大事である。
具体的には本やインターネットなどの受け売りの目標にのらないようにすることが大事である。実現できないようなことに時間を浪費することは無駄である。
あくまでも自分たちのビジネスや既存のシステムの中で語られていることから飛躍しないことがポイントである。しかし、低すぎるゴールやビジネス価値が既存のものとあまり変わらないようなものはやはり意味がない。

このことを念頭におき、現実的でかつ有効なゴールやビジネス価値を目指すことが本当に求められていることであり、真に難しいことである。