タイムボックスによるスケジュールの作成

先日のコンサル内であるプロジェクトのスケジュールを作成することになった。その場で関係者が集まりスケジュールを立てるのだが、その打ち合わせをリードするコンサルをおこなった。
まずは当面のマイルストーンを洗い出し、その次にそのマイルストーンでの目標を洗い出した。
そして、その目標を実現するためのにどのような成果物を作る必要があるのかを洗い出した。

さて、これからである。スケジュールを立てるとなると通常WBSでスケジュールを立てるのが一般的である。WBSでスケジュールを組む時は、その洗い出された成果物を時系列に並べてスケジュールをたてる。しかし私はプロジェクトの上流工程ではWBSは使用しない。というのも要件定義のフェーズではまったくWBSが通用しないからである。詳しくはここ(http://trichord.change-vision.com/docs/TRICHORD_articles_bg1.html)を見てほしい。

そこでタイムボックス的な考え方でスケジュールをたてることが多い。
その時の計画の立て方だが、WBSでは成果物をそのまま、その成果物を作る作業として組み立てるが、タイムボックスで考える時は、それらの成果物を徐々に洗練化する方法でスケジュールを組み立てる。
タイムボックスで計画を練る時は、タイムボックスが終了する時に各々の成果物がどのような状態になるかを考える。この時重要なのが、その状態の意味である。つまり成果物がその状態になることにどのような意味があって、それが次の作業にどのようにつながるかを考えることが重要である。
次に大事なことはタイムボックスが終わるたびに何らかの結果を見せることができ、その結果をもって関係者に働きかけられることである。分かりやすく言うと「あそこのプロジェクトは今どうなってるの?」という疑問を抱かせないようにすることである。そのためにタイムボックスが終了するたびに結果を報告し、プロジェクトが計画的に進められ、結果を残していることを理解してもらうことが大事である。