要件のツボ開発の背景

コンサルで行う要件定義、アーキテクチャ検討、現状分析などではUMLを使ってセッション形式でその場で作成しながら、まとめて行くのが私のスタイルです。

ファシリテーションUMLベースで進め、そのままドキュメントにします。
「よくコンサルが訳のわからない大量のドキュメントを置いていった」という声を聞きます。

私はそのようなことにならないように、セッションの場でドキュメントをまとめお客様の意見を引き出しながら形にすることを心がけています。

ヒアリングでお客様の問題を引き出しその場で形にする醍醐味が好きです。

しかし、お客様の立場にたつと必ずしもUMLが最適なツールとは限りません。
Excelを使い慣れているお客様は図よりも表の方が理解が容易である場合があります。

以前コンサルの場でUMLではなくExcelで表現してほしいという要望があり、RDRA をExcelで行ったことがあります。

情報をつなげて出すところはExcelでもストレス無く出来ます。
アクターを箇条書きで出し、そのアクターごとの要求をとなりのセルに書く、アクターをコピーして利用シーンをとなりのセルに書く。
ここまではスピーディーに出来ます。

しかし、洗練化のフェーズに入ったとたんに作業が大変になります。
アクターの追加、削除が一カ所では収束せず、多数のシートに影響します。

また、登録したデータの整合性を確認するのも大変です。

このような経験から、Excelのように連続して入力でき、かつ、追加、削除しても整合性が崩れず、かつ登録したデータで分析ができるツールが必要だと考えました。

これが「要件のツボ」を開発するきっかけになりました