要件定義は何を定義するといいのか

要件定義や要求仕様などの上流工程について書かれた書籍は近年沢山出版されている。
その中で体系的に書かれている本は沢山あるが、具体的にどのようにどこまで書くかということに触れている本は少ない。

システム開発には様々なものがあり、一概に言えないのかもしれないし網羅性を持たせて書かれていると個別の事例のようなものを載せにくいのかもしれない。

いずれにしろ要件定義はどこまでどのように書くかが現場では一番問題になっている。

私はその組織、開発を請け負うSIerが理解できるように説明可能な情報が盛り込まれていることが必要であると考えている。この説明可能ということが重要で、特に全体概要から徐々に詳細へとトレーサビリティをもって説明出来るか否かが重要と考えている。

この手のドキュメントは全体概要の後がいきなり、詳細レベルのドキュメントになっており、その中間が抜けているものが非常に多い。また、この中間の粒度のドキュメントを作成することや個々のドキュメントのつながりを説明することは意外に難しいことである。

私はこの全体から詳細へとトレーサビリティをもって説明可能にするということが要件定義の内容を決める時の大きなポイントと考えている。

これについては別の機会に紹介したいと思う