2011年06月13日のツイート

絵コンテは使えそう2

私の絵コンテのイメージは黒澤明監督と宮崎駿監督の絵コンテである。

映画もアニメも両方形のないものを作り出す。
人に伝える手段として絵コンテが重要な役割を果たしていると考えていた。
そこからシステム開発に使える種があるのではないかと考えている。

「絵コンテ入門」はコラムが興味深い
例えば
映画作成ではあまり絵コンテは使われていないが、アニメ作成では必ず絵コンテを作成しているという話...
役者がいるかいないかで絵コンテの必要性が変わるというのは参考になった

日本のアニメ作成とクローンウォーズ作成での絵コンテの違い 
(ちなみにクローンウォーズの第1作が日本人監督だとは知らなかった)
ここで紹介された例ではほぼ全編に渡る絵コンテが用意されたことにアメリカ側スタッフが驚いた話が載っている。
単純には比較できないが事前の設計をどこまで行うか という点で対比すると面白い。

絵コンテをシステム開発に対応させて考えるのも面白そうだ。
振る舞いを表現するところはプロトタイプ的でもあるし、本質的な面を強調するところはモデル的な面もある。
何を表現するか どう表現するかの両面が描かれているのも特徴的である。

絵コンテはアニメ作成の様々な部分で活用されており、進捗管理にも使われているらしい。またクリエーターによって様々な表現方法がとられている
生産性という意味では表現の統一性(それが何を意味するか)が必要なのだろが 統一しすぎると魅力がなくなってしまう。
クリエイティブとプロダクティブのバランスが難しい領域である。

しかし一方でシステム開発の業界よりもアニメ業界の方がはるかに分業が進んでいるようにも見える。
アニメ業界で働いたことがないので実体はよく分からないが....

システム開発との対比は新たな視点を与えてくれそうだ。
見えないものを伝える時の考え方に普遍性があると思うので他の業界と対比するのが思考のとっかかりになりそうだ。 
というのも「仕様」とはいったい何を書けばいいのか? というのが頭の片隅にあるからだ

そうそう 話をもどすと 私の絵コンテ活用はシステムが使われる場面を表すのにまずは使えそうである。
ちょっと練習が必要だが....


それからアニマトリックスを見たときもマトリックスが日本のアニメの影響を強く受けていることを知り興味深かった。つくづく日本のアニメのレベルの高さを感じた。