なぜ要件定義を資産とするのか

ユーザ企業のシステム部門の役割はその会社のビジネスをITの技術を使って支援することです。
もしくはもっと積極的にITを使ってビジネスを成功させることです。
ユーザ部門と一緒にビジネスにITをどのように使用するか検討する必要があります。
ユーザ部門のマネージャはビジネスの専門家、システム部員はITの専門家です。
この両者が手を組みどのようなシステムが必要になるかを検討します。
その結果を受けて個々のシステムの方針がきまり、その延長線上に要件定義を位置づけます。

と ここまでは理想的な話なのですが、実態は既存のシステムの保守に追われ、既存システムの再構築もユーザ部門のご用聞きになっているケースが少なくありません。
とてもユーザ部門と今後のシステムを検討する時間をもてないでいます。

そこでまずは要件定義を資産として活用することからはじめます。
つまり、どのみち要件定義を行うわけですから、それを再利用可能なものにすることです。

では再利用とは...

 ・中程度の粒度の記述でHowではなくWhatを書く
 ・Whatとして網羅的で整合の取れたものとする
 ・今のシステム、今後のシステムをユーザと検討する時に使う